MACS研究会は1995年に発足し、磁性アタッチメントのインプラントの臨床応用に興味をもった会員の集まりです。
天然歯用の磁性アタッチメントが1992年に日本で発売が開始され、一時は大ブームとなりました。しかし、利用方法が確立されておらず無理な使い方をされたこともあり少し下火になってしまった経緯があります。
その後、インプラント応用にも注目されるようになり利用法が確立されていくとともに、現在では、磁性アタッチメントは優れた治療法として広く普及しております。
このように磁性アタッチメントの普及にあたっては色々な背景があるのですが、実は、発売された当時は国内においてインプラント用の磁性アタッチメントはなかったのです。
そこでインプラント専用磁性アタッチメントのをメーカーとともに試行錯誤をしながら検討しておりました。それがMACS研究会(Magneteic Attachments of a Cap Shape)の発端なのです。
また、当時はまだまだ歯科治療は単に痛い歯を治すだけという考えがありましたので、歯科医療はQuality of life(生活の質)の向上を重要視した上で、口腔機能の回復と口腔の健康維持をになうものへと大きく変わるべきという考えのもとにMACSは「Modern,Academic and Creative Specialist」(近代的、学術的かつ想像力あるスペシャリスト)をも意味し、日本の歯科医療の向上に微力ながら貢献できればと会を発足しました。
会長:田中譲治
MACS研究会の主な活動は、会員向けの磁性アタッチメントを中心としたご案内やインプラントオーバーデンチャー臨床応用セミナー、各学会での研究発表が行われております。会員の皆様の日々の研究や研鑽により、2012年には第一回の学術大会を盛大に開催することができました。
MACS研究会の会員は年齢層は幅広く、全国に900名以上の会員がいます。大半が開業医ですが、勤務医の方ほか大学関係者や歯科技工士の方も多くいます。インプラントへの磁性アタッチメントの応用に興味ある方でしたらどなたでも入会できます。入会金、年会費は共にありません。