MACS Systemについて|キャップ式磁性アタッチメント(MACS)

キャップ式磁性アタッチメント(MACS)システムの利点

  • ・マグネットの位置ずれがない
  • ・アンダーカットへの即時重合レジンの流れ込みを防止
  • ・容易かつ確実にマグネットを義歯に取り付けることができる
  • ・簡便に有害な側方力を逃せる構造
  • ・MRI(磁気共鳴画像)に対応できる
  • ・審美性、メンテナンス、経済性に優れる
  • ・後日の設計変更が容易
  • ・歯冠歯根比の改善
  • ・植立位置や方向が悪い場合にも対応
  • ・天然歯との併用が容易

従来のアタッチメントとの比較

MACS System使用 従来のアタッチメント使用

あらかじめ、マグネットにレジンキャップが理想的に付与されているため、容易かつ確実にマグネットを義歯に取り付けることができる。キーパーとマグネットの位置ずれ、後日のマグネットの脱落を防止できる。

義歯へのマグネットの取り付けの際、矢印1のようにレジンがアンダーカットに流れ込み、義歯が外せなくなるという致命的トラブルを引き起こしたり、逆に矢印2のように不足を起こして、後日のマグネットの脱落や不潔域の発生の原因とさせてしまうことがある。

キャップ式磁性アタッチメント(MACS:マックス:Magnetic Attachments of a Cap Shape)システム

磁性アタッチメントは、原子レベルの磁気エネルギーという特殊な維持力があるため、機械的な機構を利用した従来の維持装置では発揮できないさまざまな特長を持ち、第三世代の優れた維持装置として注目されております。

磁性アタッチメントの性能としては、
①有害な側方力や回転力を逃すために支台に対して無理な負荷がかからない
②維持力を数値として認識でき、それ以上の維持力を発現しない
③長期使用に伴う維持力の減衰がない
④歯冠歯根比を改善できる
⑤着脱方向が限定されない
⑥義歯の取り外しエネルギーが少ない
⑦審美性、使用感に優れている
⑧義歯の着脱が簡便
⑨メインテナンスが容易
など、多くを挙げることができます。

これらの性能から我々は臨床的観点における磁性アタッチメントの利点として「支台の保護(優しさ)」「義歯のバリアフリー化(使いやすさ)」「審美補綴(美しさ)」の大きく3つを挙げております。さらにインプラントへの応用においては、上記に加え植立方向が多少悪くても問題とされないことやバーアタッチメントのように連結する必要がないため植立位置に制限がなく、また天然歯との併用も容易におこなうことができる利点などが挙げられます。また、機械的維持力を用いたボールアタッチメントなどと比較しても/長期使用に伴う維持力の低下がない/側方有害力への緩衝/着脱にともなうインプラントへの負荷がない点などで磁性アタッチメントは優れた維持装置と考えられます。

このように磁性アタッチメントは、超高齢化社会を迎えようとしている現在、QOLの向上という意味も含めて、まさに時代のニーズに即した最良の治療方法の1つとなり得ると考えております。しかし、一方で義歯へのマグネットの取り付け時の不手際によるマグネットとキーパーとの位置ずれや後日のマグネットの脱落、MRI(磁気共鳴画像)診断に及ぼす影響、鋳接によるキーパーの劣化などの問題点が挙げられます。そこで、これらを解決するとともに磁性アタッチメントを日常臨床及びインプラント臨床に使用できるように改善されたものがMACS Systemです。MACS Systemはあらかじめマグネットにレジンキャップが付与されているため、マグネットの位置ずれや後日の脱落、アンダーカットへの即時重合レジンの流れ込みなどを防止でき、容易かつ確実にマグネットを義歯に取り付けることができます。さらにレジンキャップとキーパー側面とに隙間が確保されているため、簡便に有害な側方力を逃せる構造とすることができます。

MACS研究会入会のお勧め

MACS Systemにご興味のある方はお気軽にご入会ください(入会金、年会費等一切ありません。)。文献や資料等をお送りいたします。また新しい情報などございましたら、ご連絡いたします。なお、MACS Systemをお分けできる体制を整えております。

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